趣旨目的

1.趣旨目的

高度成長以降、私たちの暮らしは交通手段の多様化・高速化(新幹線や飛行機の普及、高速道路網の整備、自動車の高性能化と保有台数の増加)、又テレビや携帯電話・インターネットといった、マスメディアと情報伝達手段の多様化により、便利で楽な暮らしを送る事が出来るようになりました。昭和時代に盛んだったアウトドア的な遊びは、インターネット等の通信システムを利用したハイテクゲームへと変化し、一人に1台携帯電話を持つ時代に変わりました。これらの急速なハイテク化と同時に、日本人の生活スタイル・消費スタイル・心の持ち方や捉え方も急激に変化し、かかる現象がいわゆる日本の伝統文化の崩壊を引き起こしているとも言えます。加えて、ゆとりや心の豊かさを失う事により家族崩壊をも引き起こし、今や大きな社会問題になりつつあります。

さらに交通事故に目を向けると、昨今は特にスマホ(携帯電話)の発展も大きく影響し、神奈川県内の人身交通事故は平成25年10月末には441件発生、内自転車関連事故は113件で全事故に占める割合は25.6%にものぼりました。これらの事故では不注意やマナーの悪さ、ながら運転による事案が非常に多く報告されています。

近年自転車関連の道路交通法が大きく改正された事を良い機会と捉え、『悲惨な交通事故撲滅を・・・』をメインテーマに、子供と高齢者及び自転車等の二輪車の交通事故防止、並びに青少年健全育成を目的とした継続プロジェクトを提案致します。

上記テーマ達成を目的とした、このプロジェクトは、近年座間ロータリークラブの45周年記念事業として企画されたもので、危険を予測する真剣な学びの部分とチーム戦による自転車レースの楽しい部分を兼ね備えたイベントで毎年継続的に実施し、交通事故撲滅を願う継続事業であります。またこのイベントに参加する親子や友人同士の多数が共に楽しく勉強しレースをする事で、不参加の親子や友人・知人にイベント内容の優秀性や楽しさを伝え、次回応募の推奨をする等、地域社会の絆を深める間接効果も期待出来ます。そして、自転車運転モラル向上意識を植え付けられたイベント参加経験者が増える事により、交通安全講習優良モデル施策として全国的な波及効果が得られると考えます。自転車が関係する交通事故の多くの原因は、自転車運転者の方にルール違反が多くみられます。自転車の交通事故を防止するには、自転車運転者の方に交通ルールを遵守していただくことが必要です。

そこで、前半は危険な行為を繰り返した自転車運転者に対し、将来危険な運転を繰り返さないように、神奈川県警指導による、チリリン・スクールを開催いたします。ルール遵守の必要性や受講者自らの運転行動を気づかせることを目的とした講習行い、講習を受講した方に、交通事故の悲惨さや自転車の交通ルールについて再認識していただくことによって、自転車の交通事故を防止し、安全な自転車の交通社会を実現することを目指します。チリリン・スクールは、実技も行う自転車交通安全講習です。自転車の交通ルールやマナーを楽しく学んで、特典付き受講済証「チリリン・カード」(チリカ)がもらえます。詳しいことは、チリリン・スクールのマスコット「チリカちゃん」が説明します。

後半には前半の講習を実践した自転車レースを通じ、安全に走行することで自転車が楽しい乗り物だと言う事も合わせて実感して頂きたいと思います。この自転車レースはチームで出場する事に意義があります。『ママチャリ座間GP』の最大の効果は、親子や友人・知人との絆が深まり「薬物使用防止や自殺防止」に繋がる事であり、これをサブテーマと致します。『ママチャリ座間GP』は現代のスマホやテレビに向かって行う通常のゲームと違い、肉体がインターフェイスになる生々しい自転車レースを体感する、いわゆるプロセスと達成感が楽しめるリアルアトラクションゲームです。皆さんは今“やったー!”と大きな達成感を感じる瞬間ってありますか?あまりないですよね。昨今多くの人にとって達成のモチベーションとなっているのは、自分の中から沸き上がる気持ちではなく、子供であれば学校や塾の成績、大人であれば立場や給料等である事が多いと思います。しかし、部活って、チームを組んで、得も言われぬ熱さで動けますよね。合唱コンクールや文化祭も、理屈なく、皆でひとつのものを作り上げるという根源的な熱で動けましたよね。そういった姿勢で町が主体となった、子供や大人たちが取り組める事業(場所)が今無いように思えます。『ママチャリグランプリ座間GP』によって、この根源的な情熱を感じられた時それぞれのチームの絆が威力を発揮し、互いに相談しあい、又励ましあうでしょう。それは、やがて悩める人に有る「やってしまおう」の心の隙間に「だめだよ!」「頑張ろう!」の親や友人の言葉が浸透し、薬物使用や自殺を思いとどまる事に繋がっていくと信じてやみません。競技を通じて、自分は一人ではないと言う事に気が付く事が大事なのです。

本プロジェクトを開催する事で、座間ロータリークラブを中心として行政、警察、学校、各種団体が相互に連携・協力を図る事で大きな大会となり、色々な悪い事例撲滅の波を起し、更なる町の活性化に繋がる事を確信致します。

起こそうではありませんか、大きな波を・・・・

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